MITSUBISHI Toppo H82A0110723

2021年10月8日 2022年1月21日

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・トッポスロープタイプ上尾市個人様お買い上げありがとう御座いました！

【車両本体価格】48.7万円（消費税非課税）

【お支払い総額】売約済み（49.8万円）

車両本体価格　(非課税)	486,500円
リサイクル預託金　(非課税)	11,300円
印紙税　(非課税)	200円
お支払い総額	498,000円

三菱・トッポ【2WD】660cc 純正福祉車両リアスロープタイプ(車椅子仕様)

平成２１年式　走行5.1万ｋｍ　車検令和５年５月まで

車いす１名＋2席(運転席・助手席)＝３人乗り

開口部高1,290ｍｍ　室内頭高1,310ｍｍ　有効長1,170ｍｍ　スロープスプリング内内690ｍｍ

・折りたたみ式リアスロープ

・ニールダウン（後部車高低下）装置

・車いす固定装置４点式＋シートベルト２点式

前側２本は後退防止ベルト※電動ウインチではありません。スイッチを切るとロックが解除され伸び縮み自由な状態、スイッチを入れると「ロックされ中には入るけど外には伸びない」状態になります。スイッチを切り車体の外側まで伸ばした所で、車いすの前輪フレーム左右に掛けてスイッチを入れます→そのまま車内へ車椅子を押して上がりますが、ロックされているので途中で手を放しても後ろ側には降りて来ません。所定の場所まで来たら車椅子自体のブレーキを掛け前側は完了です。後ろ側２本はダイヤル型の手動ベルト固定式、赤いレバーを押し下げるとベルトが自由になります。車椅子後輪のフレーム左右に掛けて手を離すとゼンマイの力で巻き取られタルミが無くなり、右側の黒いハンドルを回して締め上げて固定します。車椅子の固定が完了してもこの状態では「車椅子が床に固定されただけ」なので事故の衝撃で人だけ飛んでいく事になります→座っている人に必ずシートベルトを装着して下さい。

実はこの車両…平成２１年当時の新車を納めた担当者が前職の私でした。

業者間のオークション（競り）で落札した車両ですが「それっぽいな」とは感じていたので想定金額の上限まで応札して何とか落札でき、当日の夕方引き取りに行きました。この型のトッポは非常に数が少ないのですが「自分が納めた車に間違いない」…頑張って買った甲斐がありました、良いクルマです。

ちょっと思い出話しますね（´-`）.｡oO この車両の前オーナーさんに初めてお会いした時は「脳疾患で麻痺が残った主人を車椅子のまま乗車させたい」と奥様からのご相談でした。ただ、ご主人が大柄な方で車椅子もリクライニング式の特殊な物でした。「施設で迎えに来てくれるのと同じ車が欲しい」と言われたのが旧型のトッポ。この車両より前の古いモデルで当時も殆ど中古車として出回らず入庫する確率はかなり低かったんです。ちょうど新車も復刻されたばかりの時でしたが状況を説明し、ご主人の車椅子に対応できる在庫車の中からすぐに乗れるダイハツのハイゼットカーゴをご購入頂き、納車時にも時間をかけて使い方をご説明し、小柄な奥様おひとりでご主人を乗車させる事ができました。

ただ特殊な車椅子ゆえ操作など心配な点もあったので暫く経ってから様子を伺うと「乗り換えたい」との事です…「電動ウインチのリモコンを操作しながら乗り降りするのが大変」「板が急で怖い」おっしゃる通りでして、ハイゼットのスロープは後部の車高が下がらないため坂が急、だから電動ウインチが標準装備なんです。トッポの新車ができるまでハイゼットに乗り、納車時に買い取りする事でお乗り換えが決定しました。注文から数か月後に新車トッポも納車され、お客様はルンルン♪ハイゼットを引き上げ、状態も良いのですぐに別の買い手も決まり、商売としては上手く行ったのだと思います…。でも私はヘコミました。お客様の要望が分かりつつその場の問題解決だけで別の車をすすめ、すぐに乗り換えたいと思わせ、二度もお金を使わせてしまったんですから。失敗ですね。例え商売として良い結果で出たとしても、最初から新車で決めていたら…納車までクルマで移動できませんけど。まぁ、その数カ月だけでも車椅子で移動できるようになって良かったとは言われましたが、未だに忘れる事ができない事案です。以後、より慎重にお客様のご要望を伺い、最適なクルマをすすめ、合わなければ別案を探し、お客様に失敗させてはいけない！と強く心に決めた次第です。

前職を辞め、独立して早々このクルマに再び出会うとは何の因果か運命か。

そんな裏話もありますが、新車１オーナー屋根下保管のキレイなクルマが入庫しましたってご案内でした。